黒潮丸のガーデン読書録

 

書名:家庭菜園の不耕起栽培 著者:水口文夫 出版社:農文協
発行年月:1999/4 価格:1600 頁数:188
読んだ理由:
 
読んだ日:06/8/30  
内容:
 
雑誌「RHSJ-王立園芸協会日本支部機関誌」の8月号で「土を耕さないノー・ディグ方式」の記事が目に留まった。
RHSJにキッチン・ガーデン部会があり、その講習会にイギリスで20年来有機農法を続けているチャールズ・ダウデイングを呼んで行った講演の内容である。
 
「ノー・ディグ方式とは土を掘り起こしたり耕したりせず、堆肥や厩肥を土の表面に敷く方法である。」という。
・労力と手間がかからない
・雑草が減る
・土壌を改良する
の特徴があるという。
 
あれ。これは不耕起農法というのではなかったか?
うろ覚えで言葉だけ知っているが中身を知らなかったので調べてみた。
「日本不耕起栽培普及会」という団体があり、30年来岩澤信夫氏の指導の下に普及運動を続けている。
有機農法的な稲作方法で、薬害なし収量アップの理想的な栽培方法らしい。
しかしそれならどうして全国がそうならないのか?の疑問が出る。
また不耕起と冬季堪水(年間通して田圃に水を張る)とセットになっているらしい。
 
いづれにしろ水田耕作はさし当たって我々に縁がない。
畠はどうなんだと探したら、「家庭菜園の不耕起栽培」(水口文夫 農文協 1600円)が見付かった。
早速取り寄せて一読した。
 
非常に面白かった。
何より「草は三角鍬で掻きとって、そのまま置いて枯らせ。生えたらまたやれ。」というのが気に入った。素晴らしい!
何故家庭菜園向けかというと、機械を使う大規模農場では機械がそのように作られていないので大量生産に適さないのだという。
著者は現在76才、農業改良普及員などを経て生粋の農業従事者である。
 
私が解説しても仕方がない。関心のある方は是非この本をご覧あれ。

 

 

TOP  ガーデン読書録表紙