黒潮丸の「トピアリー 大研究」

付ーモザイカルチャー研究

阿蘇やまなみハイウエイのトピアリー群 イタリアの大型トピアリーポット
ビルバオのパピー 安城デンパークの花牛
モザイカルチャーとは何か? 英国サマセットのウイローマン
浜松立体花博-訪問記 東京フラワー&ガーデンショーで

 

きっかけ


ある場所にトピアリーを飾りたいと思いつき、研究を始めた。

トピアリーについての私の事前知識は、
「ツゲやコニファーを強剪定して動物などの形を作ること。西欧でも日本でも昔からあるが、あまりに人為性が強くて、自然を尊ぶ風潮から人気が落ち、廃れ気味 。」というものだった。

私もどちらかというと刈込みのトピアリーは好きでなかったが、何か蔦でも絡まして大きな動物が作れないかと思ったのである。
アイキャッチャーとして看板など造作物を作るより緑の方がいいし、何より私が植栽屋であるから緑で作りたかった。

刈込みトピアリーの製品 これまでに見付けた商品として出ている完全な刈込みトピアリーは次の1軒である。

球根屋さん http://www.kyukon.com/ 
ここのはツゲを刈込んだもので、高さ100cmのペンギンで58,000円という。
制作に5−10年かかるという。
        

鉄筋のフレーム  

鉄筋のフレームは現場での溶接作業となる。
写真の牛は安城デンパークにあるものだが、フレームだけで80万円かかったという。

花はポット苗を差し込んである。だから季節により取り替えられるし、彩りも自由に出来る。
ある意味で菊人形の伝統を引いているか?

制作者は杉浦章介氏と判った。「鉄の仕事屋」 http://www.katch.ne.jp/~showsuke/tetsu_fl.html 

 

         

 

鉄線のフレーム これは「園芸ネット」が扱っている、金属のフレームに<きんめつげ>などを添わせて仕立てた大型トピアリーである。鉢植えになっている。

この<うさぎ>で高さ210センチ、価格は178,500円という。
ほかにアヒル、クマ、ペンギン(136,500円)などがある。

      

園芸ネット http://www.engei.net/Browse.asp?ID=39135 

     
金網のフレーム

小岩金網 http://www.koiwa.co.jp/product/product.html 

金網メーカーが「トピアリー事業部」を立ち上げた

ガーデンエクステリア−エクリュー−
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ecru/info.html 

金網の中はつげ  11,550円
自然植物を使用した通販商品は珍しい

人工観葉植物

  18900円  12800円

これらは人工観葉植物に光触媒加工をしたものです。
浜松市「グッドフェロー」 http://store.shopping.yahoo.co.jp/goodfellow/y4605.html 
人工植物は他にいろいろあり。扱い店多し。

<光触媒加工液は、ニ酸化チタンが光触媒として使われています。この二酸化チタンに紫外線や蛍光灯の光があたると光触媒反応が起き、二酸化チタンに付着した有機物が酸化分解され、この働きにより抗菌・消臭などの効果が得られます。>
 

トピアリー・キット       

ホームセンター・コメリの「キットを使った作り方」 http://www.komeri.com/newtop/make/make_071127.html 

一般に「トピアリー」で検索するとこういうのが多いです
 

菊人形系 千葉美浜駅前 TDL  館山駅前

鉄骨フレームだが、このセンスは菊人形の系譜か

群馬・みどり市の「菊人形の出来るまで」 http://www.city.midori.gunma.jp/kanko/omama08.htm 
山形・美尚堂の「菊人形制作過程」 http://www2.jan.ne.jp/%7Ebishodo/index.html 
 

鉄線フレームに水苔を詰めて  


88,900円   183cm×190×56

熊本の佐渡原農園「幌馬車」というところが米国からフレームを輸入し格安で販売していたが、現在は中断している   再輸入の予定はないという
http://www.horobasha.co.jp/tp/index.htm 

水苔を詰めた状態

多肉植物を植えた状態

「幌馬車」の解説ページ
http://www.horobasha.co.jp/tp/tp-make.htm 

米国、カナダ、オランダなどのトピアリー・フレームは、殆ど鉄筋に近い太い鉄線に細い鉄線を溶接して作成されており、強度も完成度も非常に高い。

金網(メッシュ)フレームは強度に欠け、大物は作れない。

          
米子の馬券売り場「米子WINNS」の前に、こんな大型の馬のトピアリーが10匹も置いてあるという。水苔植栽で、内部に自動潅水装置がついている らしい。  一度行ってみたい。

大物
あちこちで   

上野動物園前

 

丸の内のチューリップ祭りで

横浜市内

某集合住宅前

         

横浜・動物の森公園−ズーラシア

          

阿蘇の「やまなみハイウエイ」に突如現れるトピアリー群。200−300体あるらしい。誰が作っているか不明。
絶対に行ってみたい。  (ブログ:<梅>備忘録 より写真借用)
http://blog.goo.ne.jp/ume599/e/ec899d8ce51620870548ef12a40b16c9 

 

青森県の「青い森の片隅から」というサイトにトピアリーの大群が出ていた。こんなところに、と驚く。
 

  横浜の菊御殿(村松さん)というお宅です。花は第一園芸のブリエッタだそうです。コリウスとか、こういう1年草もトピアリーになる!

 
私の試作
              

この4体は私の試作です。(08・3・20) フレームはオランダからの輸入品です。アイビーと柘植を入れてみました。半年後が楽しみ 

 

これぞ真物!

 


日本植木協会のホームページにありました。オランダで撮ったらしいが詳しいことは判らない。どれも商品なのがすごい。→その後イタリアの農園と判った。真物のトピアリー

日本植木協会から平成14年秋のイタリア・トピアリー視察研修旅行の報告書を送って頂いた。(08 年5月)

帰国後の植木協会会員の研修会の様子−小林養樹園で
 

トピアリーに関して2冊の本を読んだ  

「モスワーク」(朝山和代 誠文堂新光社 1800円)  「Container Topiary」(Suzan Berry ロンドン 1700円 英文)

講習会

小岩金網の「メッシュトピアリー講習会」を受講した。(08・4・5)
 
柘植を植えた

いろいろ調べてみたが、やはり正統派の刈込みトピアリーを作りたくなり、柘植をコンテナーに植えた。 08・4・16
http://pcc-gardendesign.cocolog-nifty.com/weblog/2008/04/post_b9dd.html 


  

 

アイビー・タワー 常緑のアイビーでタワーを作ってみたい。 08・4・20
http://pcc-gardendesign.cocolog-nifty.com/weblog/2008/04/post_81fa.html 

     

 

藤のタワー 今朝の新聞に、沼津で8段の藤のタワーを作った写真が出ていた。 08・4・22

   

パピー スペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館の前庭に高さ12メートルもの犬のトピアリーがあるという。

ビルバオのパピー

ビルバオのパピー2

ビルバオのパピー3  08・7・12

製作者-ジェフ・クーンズ

1992年にクーンズはドイツのバート・アーロルゼン(en:Bad Arolsen)での展覧会のための作品制作を委嘱された。そして生まれたのが、高さ12.4mの、鉄の骨組みに種々の花々を植え込み、それを子犬(パピー)のウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの形に刈り込んだトピアリー彫刻『パピー([edit] Puppy)』である。1995年に彫刻はいったん解体され、シドニーのポート・ジャクソン湾の現代美術館に、より長持ちするようステンレス鋼製の骨組みと内部に灌漑システムを備えたものとして再建された。1997年にはソロモン・R・グッゲンハイム財団が購入し、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館のテラスに移された。その除幕式の前、庭師に変装した3人組が彫刻の近くに爆薬を仕掛けた植木鉢を置こうとしたが、ビルバオ警察によって未遂に終わった[6]。以降、『パピー』はビルバオ市の象徴となった。

   安城デンパークに行った  杉浦章介氏の制作した「花牛」のあるところである  08・5・11


       

浜松フラワーパークに行った  来秋「浜松モザイカルチャー世界博」がここで開かれる
 

モザイカルチャー

トピアリーとモザイカルチャー

トピアリーとモザイカルチャー2  モザイカルチャーとは何かについて考えた

トピアリーとモザイカルチャー3  08・7・2

広島植物園がカナダからフレームを輸入してカモを2羽、飾った。モザイカルチャーである。

2羽で25000株のポット苗を要したという。 http://www.hiroshima-bot.jp/osirase/kouen_news/tenji/mozaicarucher/index.htm 

ウィローマン    http://www.serenadelahey.com/index.html 

これは英国サマセットにあるセレナ・デ・ラ・ヘイの「ウイロー・マン」である。高さ12メートルあるという。

雑誌「Pen」<特集・緑のデザイン>2009・7・15で知った。

浜松立体花博  「浜松立体花博」に行ってきました。2009・9・21

正式名称は「浜松モザイカルチャー世界博2009」のはずなのに、このところもっぱら「浜松立体花博」で宣伝しています。よほど<モザイカルチャー>では通りが悪いらしい。
悪くないですよ。2度行きました。
でもどうも<モザイカルチャー>のネーミングとか推進母体の位置づけがよく判らない。

 

東京F&Gショー 立川の国営昭和記念公園で「東京フラワー&ガーデンショー2010」が開かれました。 2010・4・17

そこに小林養樹園さんがトピアリーのブースを出していました。 http://www.youjyuen.co.jp/ 

値段はネット上には出ていなくて、FAXで問い合わせてくれとのことです。

   

   

ベースになっている山は陶製の皿状のものを山に積んだもので迫力がありました。この陶芸作家とコラボしたのだそうです。

 やまなみハイウエイ 念願のやまなみハイウエイ「幻のトピアリー群」に行きました。 2010・5・20

作者の若宮道男氏にもお会いして話をすることが出来ました。感激でした。

詳しくはこちら

   

最終校訂:11・1・7

Home