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連作障害とは
同じ作物を連続して栽培することを「連作」と言います。
ある種の作物は連作をするとだんだん生育が悪くなる現象が知られています。これを「連作障害」とか「嫌地現象」と言います。「連作障害」を起こす要因は次の3つと云われています。
1.土壌病害虫 | 特定の細菌やウイルス、害虫が連作により土壌中に増殖し、作物が侵されます。 根こぶ病や萎黄病、センチュウなどが代表例です。 |
2.肥料分のアンバランス | 植物は自分の必要とする要素を吸収して成長します。その要素の補給が不足すれば欠乏障害が生じます。 自分が必要としない要素は残留し蓄積して過剰障害を起こします。 肥料分は無機塩の形態で供給されるため過剰分は塩類として作物の生育を阻害します。 |
3.嫌地物質 | 植物によっては根から特殊な物質を放出して他の植物の成育を阻害することが知られています。 嫌地物質(いやちぶっしつ)あるいは嫌地現象と呼ばれますが、まだ詳しくは解明されていません。 |
連作障害対策
連作障害への対策は作物や培地の条件、施工者の経験や立場によって様々ですが。およそ次のような方法が考えられてきました。
1.土壌消毒 薬品
燻蒸
太陽熱
寒ざらし
蒸気・熱水2.有機物の投入 3.湛水 稲は水田では連作障害を起こさないが、陸に植えると連作障害を起こすことが確認されています 4.輪作 5.接ぎ木苗の使用 6.客土・天地返し 7.コンパニオンプランツの使用 これらの対策を一覧して、連作障害対策とは<土壌を消毒し>、<過剰分を洗い流し>、<不足分を加える>ことのようです。
消毒だけ、洗うだけ、加えるだけ、では不十分なようです。
さもなくば輪作、接ぎ木苗など土壌ではなく苗側の対策です。
そこでクローズアップされるのが蒸気または熱水による消毒です。これだと消毒と洗浄の両方が行われます。問題は実際の圃場では面積が広くて実行が難しいことでしょう。
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